コーヒーの淹れ方(ペーパードリップ)
|前回はゴールドフィルターを使ったドリップ手順を動画で掲載しましたが、ついでなので今回はペーパードリップでの淹れ方を動画で作りました。
ゴールドフィルターの時と違い、3回に分けて注湯した淹れ方で、一番オーソドックスな淹れ方になります。
今回使用しているドリッパーは、自作の備前焼ドリッパー(コーノ式)です。
通常の3穴式のドリッパーやネルドリップでも抽出スピードが若干異なるだけで基本はほぼ同じです。
ドリップの詳細
- 珈琲豆:イエメンマタリ・ホワイトキャメル(焙煎3日目)
- 焙煎度:ミディアムロースト
- 挽具合:中挽き
- 豆の量:40グラム程度(若干濃いめのコーヒー4杯分)
- お湯の温度:90度
淹れ方
- フィルター(ドリッパー)に淹れる直前に挽いた豆を入れ、平らに均します
- 豆とほぼ同量のお湯を静かに注ぎ蒸らします
鮮度が良い豆だと、動画の様にドーム状に膨らんできます。
膨らみ方は、豆の挽き方、焙煎度合い、豆の鮮度で変わります。
※鮮度の悪い豆や、挽いてから時間が経った豆は膨らみません - 徐々にドーム状に膨らみ、膨らみ切った所で蒸らしは終わりです。
蒸らし時間は豆の状態で変わりますので、膨らみ終わりのタイミングで見極めます。
膨らんでいる途中でボコボコと噴火するような状態はお湯の注ぎ過ぎです。
蒸らしの失敗例動画
また、蒸らしている時に、サーバーに珈琲液が落ちすぎるのも、お湯の注ぎ過ぎです。
蒸らし終わりのタイミングで珈琲液が数滴垂れてくる位が理想です - 蒸らしが終わったら出来る限り一定の速度でお湯を注ぎます。
決してフィルターにお湯をかけてはいけません
500円玉程度の円を内側から外側に(またその逆)描くように注ぎ、豆のふくらみが最高潮になったころ合いで1度目の注湯を止めます。
また、お湯を注ぐ時のポットの注ぎ口位置は、出来るだけ豆の面近くでお湯を暴れさせないように注意します。
感覚で言うとお湯を置くような感覚で注ぎます。
高い位置から注いだり、点滴の様にポタポタ注ぐと豆の粉が暴れてしまい、余計な雑味が出てしまいます。 - 2回目、3回目の注湯も、1回目と同様に行います。
- 杯数分抽出できるころ合い(動画の場合は4杯分)で、フィルターにお湯が残っている状態のままドリッパーを外します。
ドリッパー内の珈琲液を全て抽出してしまうと雑味まで抽出されてしまいます。 - 抽出が終わったら、サーバーに入ったコーヒーをサーバーごと何度か回すか、ヘラなどでかき混ぜれば出来上がりです。
かき混ぜるのは、最初に抽出した液と最後の方では濃度が違うので均一にするためです。
毎回書いているようですが、コーヒーと言う飲み物は嗜好品ですので、これが正解!と言うのは無いと思っています。
また、豆の焙煎度合いや挽き具合も好みが有りますので、ご自分の好きな豆で、好きな淹れ方を探すと良いと思います。
「ドリップで淹れるのは粗挽きが一番旨い」とか「ドリップの豆は中挽きが良い」と言われて言われた通りに淹れてみても、自分が美味しくないと思えばそれは美味しくないのです。
とは言え、基本の淹れ方と言うのは存在しますので、基本を身に付けて後は好みに変えれば良いのかと思います。